資本主義に飲み込まれたある男の話し【最終話】これが1番伝えたい!

前回の続き

「他からもっと安いのを仕入れるから」と言われることが増えた。

調べてみると、似たような機械で同じように生産している競合が増えていた。

しかも競合は銀行からどんどん融資を受けて、より高い効率で生産するために機械を増やし続けている。

だからトーマスも同じように銀行から融資を受けて、機械を増やしていく。

立ち止まったら資本主義の荒波に飲み込まれるから。

そして市場にウールの生地が溢れ、売れなくなる。

そうすると企業が倒産したり、合併していく。同時に効率化も進み、失業者がどんどん増えていく。

そんなことがウール生地だけでなく、いろんな業界で起きてくる。

次に影響が出てくるのは銀行

銀行はこういう仕組みになっている。

一般の人から利子をつけますよ~って言って預金を集める。

そうやって100ゴールド集めたとする。預けたお金をまとめて引き出しにくる人は少ないので、20ゴールドを銀行に置いておいて、80ゴールドは企業に融資する。

100ゴールドを元手に180ゴールドを運用するわけだ。(元手の何%は銀行においておかないといけないというのは「預金準備率」というルールが法律で決められている)

不景気になって融資先の企業倒産が増えると、貸したお金が返ってこなくなる。これが不良債権。

不良債権がたくさんある状態で、預金者がお金を引き出しにきても、払えませんとなる。

実際にこういうことが起きたのだ。

行きつく先はデストピア?

競争に勝ち残った企業はどうなる?

失業者が溢れ、銀行からお金も引き出せないようなことになると、モノが売れなくなる。不景気になる。

せっかく勝ち残った企業も倒産する。

資本主義で競争が過熱すると、結局不景気が訪れる。

これがマルクス資本論の概要。

だけど、現実の資本主義はそうはならなかった。

理由は2つだと思う。

1つ目は、第三次産業と言われるサービス業が増えていったから。

おそらく今後もあたらしくいろんなジャンルの商売が生まれてくると思う。仮想通貨、宇宙、メタバースなどがそれに当てはまるかもしれない。

これはある意味、人間の欲があるからだ。

そしてもう1つ。これが俺が皆さんに1番伝えたいこと。

資本主義で大事なこと

例えば機械化、効率化が進んだとしても、ずっと必要だった人はどんな人だろうか?

シフトを組む人、生産管理、品質管理、機械メンテナンスなどだ。

しかし情報革命が進むとこんな仕事も機械に取って変わられてきている。

前半は労働力が必要だが効率化が進み、後半は労働力が余るようになる。

農業革命、産業革命、最近だと情報革命でも同じことが起こってきた。

今はAI、IoT革命だって言われている。

きっとどの業種でも労働力が余るようになる。でも、これが資本主義だ。

だから俺は皆さんに資本主義の仕組みに負けない人になってほしい。

そんな人を育成できる企業になりたい。時代の革命についていける企業でありたい。

きっと、超難しい。理想論かもしれん。

けど、まずは理想を掲げないと一生そうはなれない。

俺はそんな企業をつくりたい。それが皆さんの幸せになると思っているからだ。

おしまい

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