コストコの戦略

良く「コストコは安い」と聞きます。

しかし実際に商品を見てみると、確かに量は多いですが、そんなに安くは感じないんですよね。一体何が皆に安い安いと言わせるのか。その理由は売上と原価を調べると分かります。

売上高  13兆円
仕入原価 11兆6,000億円

なんと原価率90%もあるんですね。

ほとんど仕入れ値で売っているようなものです。

コストコが人気の秘密は、つまりこういう事です。

高品質品をほとんど原価で買える。

原価率が90%もあるんですから、そりゃあ安いと言われるわけです。

そんなんで利益は出るのか?

さて、原価率が90%ですと、残る粗利は10%

金額で言うと、1兆4,000億円。

そこから販管費など(1兆2,800億円)を引くと、1,200億円しか残りません。利益率で言うと1%未満になってしまいます。

しかし、そこを支えているのが会員収入です。コストコで買い物するには必ず、年会費4,320円を払って会員になる必要があります。

その収入が2,900億円もあるんですね。

年会費収入を足すと、経常利益率は3%を超えてきます。

会員にならないと、買い物が出来ないとはずいぶん強気ですが、継続して会員になる率は90%以上あるそうです。

高品質品をほぼ原価で買えるというのは、リピートさせる理由にもなるという事ですね。

もう1つ面白いのが、これだけ売り上げがあるのに、商品数が3千点程しかないそうです。

大型スーパーだと3万点以上もあるそうですから、十分の一です。

在庫管理の手間が減る、ロスが減るなどいろいろなメリットがあるのです。

何か絞っている(捨てている)事があるんじゃないかなと思っていましたが、コストコもちゃんと絞り込んでいましたね。

発想の転換と言いますか、こんな「安さの戦略」もあるんですね。

参考になります。

先日「amazonと戦わずに済む方法は、amazonにない商品を売る事だ」と書きましたが、コストコも戦わずに済むでしょう。

「カークランドシグネチャー」というプライベートブランドを持っているのもそうですが、

仮にもしAmazonが同じ商品を原価率90%で売ったら、赤字になるはずです。

なぜならピッキング費用と送料がかかるから。

コストコはお客さんが自分で商品をピッキングし、レジへ運んできてくれて、自分で車に積んで持って帰ってくれます。

コストコは、会員制と高原価率を上手くミックスさせた、とっても面白い戦略のお店です。

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